2023年04月01日

会計士からファンドへ転職!PE・VCの特徴や求められるスキル、求人例など

公認会計士として活躍する方の中には、さらなるキャリアアップを目指してファンドへの転職を検討している方もいるのではないでしょうか?
近年、ファンド業界は盛り上がりを見せており、採用が活発化しています。
しかし、ファンド業界は非常に人気が高く、専門知識 が必要なことから、採用されるのは決して簡単なことではありません。

そこで今回は、会計士がファンドへ転職するためのコツについてまとめました。


ファンドの採用ニーズは?会計士の資格は転職に有利?

ファンドとは投資家から資金を集め企業に投資をし、リターンを投資家に分配する商品もしくは会社のことを指します。
さまざまな種類がありますが、とくに会計士の転職先として想定されるのがPE(プライベートエクイティ)ファンドVC(ベンチャーキャピタル)ファンドの2種類です。それぞれの特徴や求められるスキルについて見ていきましょう。

PE(プライベートエクイティ)ファンド

PEファンドは主に成長期を過ぎ安定した企業を対象に投資をしています。VCファンドほどハイリターンではありませんが、キャッシュフローが安定しているため着実にリターンを得ることができます。また、再発展期や衰退期に投資する「バイアウト投資」や「企業再生投資」を行うファンドも存在します。

PEファンドでは同業他社をはじめ 、外資系投資銀行、コンサルティングファーム、証券会社からの転職者が多く、M&A、コンサルティング、あるいはPEファンドを対象としたPJT経験者が優遇される傾向があります。また、英語スキルに関しても重視されるケースが多いです。。

上記のような経験もしくはスキルが十分でなく転職する場合は未経験者扱いとなります。ポテンシャル採用を実施しているPEファンドは少数であり、転職は容易ではありません。

VC(ベンチャーキャピタル)ファンド

VCファンドはその名の通り創業間もないベンチャー企業に投資を行うファンドです。起業段階で投資を行う場合もあれば、ある程度安定した企業に投資をするケースもあります。PEファンドと比べるとリスクは高くなりますが、その分投資先のベンチャー企業が成長した場合、 ハイリターンが見込めます。

創業して間もない企業が投資対象であるため、モデリングやバリュエーションのスキルよりも財務分析力(投資対象を分析するスキル)、ビジネス力(事業や投資対象企業の優位性・将来性を分析するスキル)、コミュニケーション能力(営業スキル)が求められる傾向があります。そのため、会計士にとってはPEファンドと比べると転職がしやすいと言 えるでしょう。

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若手会計士の転職はファンドも歓迎!

投資ファンドへの転職は投資銀行の出身者やM&A業務の経験者が優遇されることが多く、公認会計士の資格があって監査の経験があるというだけではなかなか採用されないのが現実です。
そのため、監査業務などを通じて得た専門性にプラスαの何か が求められるでしょう。

若手の会計士はポテンシャルとして、転職成功の可能性が大いにあります。
ファンドの中にはポテンシャル採用を実施しているところもあり、若手であれば自身のスキルをアピールしつつポテンシャル採用に挑んでみるのも一つの手です。

その際、応募するファンドに対する「熱意」を伝えるのはもちろんのこと、その熱意を裏付けるだけの「志望動機」もしっかりと考えておくようにしましょう。

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会計士向けファンドの求人例

弊社MS-Japanは、公認会計士をはじめとする士業・管理部門に特化した転職エージェント「MS Agent」を提供しています。
ここでは、「MS Agent」で取り扱っている公認会計士向けのファンド求人の一部をご紹介します。

PE・VC等における管理・運営業務【在宅可・フレックス制】

仕事内容
クライアントは、国内の大手金融機関/VC/独立系投資会社などが組成するファンドです。
投資対象は各分野の未上場企業で、M&AまたはIPOでの出口を想定しています。
投資対象企業に対する投資手法には優先株・転換社債など様々な投資スキームがあり、ビジネスに精通していけるポジションです。
・顧客対応業務
・出資、分配、投資、経費支出及び投資収益の入出金に係るモニタリング
・会計、資金関係の顧客照会対応
・会計・税務業務(記帳・決算書類作成・監査対応等)
・ビジネスマーケティング など
必要な経験・能力
会計士・会計士試験合格者・税理士・税理士科目合格者・USCPA
英語の読み書きがビジネスレベルの方(スピーキングは苦手でもOK)
想定年収
450万円 ~ 1,200万円

事業再生に特化した投資銀行のPE人材【在宅可・フレックス制・時差出勤】

仕事内容
•投資先候補の財務ビジネス分析、バリュエーション業務
•エグゼキューション
•投資先のモニタリング、バリューアップ
•M&Aアドバイザリー
•EXITプランの策定、実行業務など
必要な経験・能力
•金融業界(メガバンク)での法人営業・融資経験3~5年程度
•投資銀行業務:PE ファンド、M&A アドバイザリー、FAS コンサルティング、IPO 他資金調達支援、会計監査業務経験2年以上
※関連資格 公認会計士、証券アナリスト等 保有者優遇
※第二新卒/ポテンシャル歓迎
想定年収
500万円 ~ 800万円

非公開求人も多数!ファンドへの転職には転職エージェントにご活用ください

会計士がファンドへ転職することは決して不可能ではありませんが、狭き門であることもまた事実です。
また、ファンドの多くは求人を非公開としており、ネットなどで検索しただけでは満足に情報を得ることができません。

そのため、会計士からファンドへ転職する際は転職エージェントを活用することをお勧めします。
エージェントは転職先の紹介だけでなく、内定に至るまでのさまざまなフォローを行ってくれます。

士業・管理部門に特化した弊社は、約30年にわたり会計士の転職サポートをしています。
転職する際に知っておきたい情報や面接のコツ、転職希望先の情報などをお伝えすることが可能です。まずは「情報収集をしてみたい」や「自身の市場価値を知りたい」などのご相談も可能ですので、お気軽にご登録・お問い合わせください。

公認会計士におすすめの転職エージェントをお探しの方は
公認会計士におすすめの転職エージェント・転職サイト17選を徹底比較!をチェックしてください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

窪塚 勝則

大学卒業後、大手出版系企業を経て現職へ入社。
主に大手・新興上場企業を対象とする法人営業職を4年、キャリアアドバイザーとして10年以上に及ぶ。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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MS-Japanの転職サービスとは

MS-Japanは、公認会計士やUSCPAなどの有資格者や企業の管理部門に特化した転職エージェントです。
大手上場企業や監査法人、会計事務所(税理士法人)など、公認会計士の幅広いキャリアフィールドをカバーする求人をもとに、公認会計士専門のキャリアアドバイザーがあなたの転職をサポートします。
キャリアカウンセリングや応募書類の添削・作成サポート、面接対策など各種サービスを無料で受けることができるため、転職に不安がある公認会計士の方でも、スムーズに転職活動を進めることができます。

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転職成功事例

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会計士の転職・キャリアに関するFAQ

監査法人から事業会社への転職を考えています。MS-Japanには、自分のような転職者はどのくらい登録されていますか。

具体的な人数をお知らせする事は出来ませんが、より直接的に企業に関わりたい、会計の実務経験を積みたいと考えて転職を考える公認会計士の方が大多数です。 その過程で、より多くの企業に関わりたいという方は、アドバイザリーや会計事務所への転職を希望されます。当事者として企業に関わりたい方は事業会社を選択されます。 その意味では、転職を希望する公認会計士の方にとって、監査法人から事業会社への転職というのは、一度は検討する選択肢になるのではないでしょうか。

転職活動の軸が定まらない上、求人数が多く、幅が広いため、絞りきれません。どのような考えを持って転職活動をするべきでしょうか。

キャリアを考えるときには、経験だけではなく、中長期的にどのような人生を歩みたいかを想定する必要があります。 仕事で自己実現を図る方もいれば、仕事以外にも家族やコミュニティへの貢献、パラレルキャリアで自己実現を図る方もいます。ですので、ご自身にとって、何のために仕事をするのかを一度考えてみることをお勧めします。 もし、それが分からないようであれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに貴方の過去・現在・未来の話をじっくり聞いてもらい、頭の中を整理されることをお勧めします。くれぐれも、転職する事だけが目的にならないように気を付けてください。 今後の方針に悩まれた際は、転職エージェントに相談してみることも一つの手かと思います。

ワークライフバランスが取れる転職先は、どのようなものがありますか?

一般事業会社の経理職は、比較的ワークライフバランスを取りやすい為、転職する方が多いです。ただ、昨今では会計事務所、税理士法人、中小監査法人なども働きやすい環境を整備している法人が出てきていますので、選択肢は多様化しています。 また、一般事業会社の経理でも、経理部の人員が足りていなければ恒常的に残業が発生する可能性もございます。一方で、会計事務所、税理士法人、中小監査法人の中には、時短勤務など柔軟に対応している法人も出てきています。ご自身が目指したいキャリアプランに合わせて選択が可能かと思います。

監査法人に勤務している公認会計士です。これまで事業会社の経験は無いのですが、事業会社のCFOや管理部長といった経営管理の責任者にキャリアチェンジして、早く市場価値を高めたいと考えています。 具体的なキャリアパスと、転職した場合の年収水準を教えてください。

事業会社未経験の公認会計士の方が、CFOや管理部長のポジションに早く着くキャリアパスの王道は主に2つです。 一つは、IPO準備のプロジェクトリーダーとして入社し、IPO準備を通じて経営層の信頼を勝ち取り、経理部長、管理部長、CFOと短期間でステップアップする。 もう一つは、投資銀行などでファイナンスのスキルを身に着けて、その後、スタートアップ、IPO準備企業、上場後数年程度のベンチャーにファイナンススキルを活かしてキャリアチェンジすることをお勧めします。近年はCFOに対する期待が、IPO達成ではなく、上場後を見据えた財務戦略・事業戦略となってきているため、後者のパターンでCFOになっていく方が増えています。 年収レンジとしてはざっくりですが800~1500万円くらいでオファーが出るケースが一般的で、フェーズに応じてストックオプション付与もあります。

40歳の会計士です。監査法人以外のキャリアを積みたいのですが、企業や会計事務所でどれくらいのニーズがあるでしょうか。

企業であれば、会計監査のご経験をダイレクトに活かしやすい内部監査の求人でニーズが高いです。経理の募集もございますが、経理実務の経験が無いことがネックになるケースがあります。 会計事務所ですと、アドバイザリー経験の有無によって、ニーズが大きく異なります。また、現職で何らかの責任ある立場についており、転職後の顧客開拓に具体的に活かせるネットワークがある場合は、ニーズがあります。

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